2016年5月26日木曜日

2016 山菜&岩魚フェス


山菜フェスに今年、ついに参加することができた。

金曜の夜、いつもの新宿に集合。

現地の仮眠場所(屋根つきの道路)には日付が変わった土曜日の1時半に着いた。
ぞくぞくと他の参加者の車が着く。
今回の参加者は総勢11名。

その人数を十二分に満足させるポテンシャルがこの場所にはあるとのこと。
集まったメンバーでまずは乾杯をした。
気温は9度、ダウンを着込んだ。




翌朝、6時過ぎに起きる。
ぐっすりと眠ることができて目覚めの頭はシャキッとしていた。
支度を整えて、コンビニで買った朝ごはんをパクつく。

天気は雲一つない快晴。
今日は暑くなりそうだ。

7時半を過ぎたころに、少し先のゲートまで車で移動し、そこから歩き出した。

 昨年のキノコの会に引き続き、今回もTZWさんに山菜のご指南をうけられることになった。


いきなりタラの芽が見つかる。少し伸びてるけど、天ぷらならOK。



ハリギリの木も見つかるが採られていた。


いたるところに生えている蕗。

そして大好きな山独活。


だんだんと山菜を入れたビニール袋がふくらんでいった。




道沿いには樺の木やくぬぎ、楢などが生えていた。
日も上がり、気温もグングンあがってきて暑いくらい。
ときどき吹き抜ける風がとても心地いい。

遅れて合流する2人を除いた9人で和やかに、そして山菜に目を光らせながら
歩き続けた。

しばらく進んだ湖畔の途中で、Jさんが一人対岸の支流へとボートでたどり着くために離れた。

ゲートから歩き出して二時間半ほどで湖の奥の本流にぶつかる。
その流れを渡す橋から下をのぞくと岩魚が定位しているのが見えた。8寸ほどか。
にわかにみんなの目つきが変わるのがわかった。

肝心の山菜はというと、TZWさんいわく2週間くらい遅かった、とのこと。
たしかにハリギリやコシアブラはいくつも木をみつけるも、どれも
葉が大きくなり、食べごろはとうに過ぎた状態だった。

なんとかタラの芽は状態のいいものが採れる。
上物の山独活は道沿いにいくらでも採れ、もうたくさんというところまで採っていた。

それ以外ではウルイ、トリアシショウマが群生していた。もちろん採った。
そしてシオデ。初めて見た。

テン場にたどり着くまでには、参加者を十分に賄えるほどの山菜が採れていた。
すごい場所があるものだ。

独活を採ったそばから味噌につけて食べる。

12時前にはテン場に着く。
そこだけ広々とした平坦な場所だった。
ここなら農ポリタープがいくらでも張れそうだった。
しかも脇には小川が流れている。
最高のキャンプサイト。

荷物をおろして一息入れてから早速持ち寄ったタープを張ることにした。
Etrさんの持参したタイガーカモ柄のタープと自分が持参した0.05m厚の農ポリ
そしてkkrさんの持参(歩荷は自分)した0.03m厚の農ポリ2枚をつなげて
張る。合計で4枚。
なんだかすごいことになった。

TZWさん命名、グランドホテル「リバーサイド」


採れた山菜を並べて記念撮影。
壮観である。 



早速身支度を整えて釣りに行くことにした。
Etrさんと本流に降りるために一緒に歩く。

途中の小さな支流にぶつかったところでEtrさんと分かれた。

自分は本流まで降りてから釣りあがり、その先の支流に入ることにする。
時間は13時を回っていた。

虫も飛び、気温も高い、いくぶん渇水気味だというその流れはちょうどいい水量だった。




2~3キャスト目でいきなり8寸ほどの岩魚がかかった。



そこから2時間ほど、ほとんどの1級ポイントには必ず岩魚がいたし
フライに出てきた。

砂地にはっきりとした足跡をいくつも見つけたけど、影響は感じなかった。
しかしバラシが多すぎた。。。これはまあ、自分の腕によるものだ。

結果としてツ抜けは達成したものの、最大で8寸ほどの大きさと
平均で7寸の岩魚が多かった。
なんとなく不満が残った。

贅沢なものである。。。

3時半をすこし過ぎたところで納竿とした。
沢通しで最初の支流までもどり、すぐに林道まで上がることができた。
テン場には4時半ごろもどる。

着いてすぐに小川で冷やしておいた缶ビールを開ける。
クラクラするほどうまかった。



テン場にはゴムボート「Explorer200」で出艇していたJさんが
戻ってきていたので、ボートの漕ぎ具合や沈み具合などを詳しく聞いた。
なかなかコツがいるようだった。
自分も初出艇前にどこかで練習した方がよさそうだ。

それからは一人、また一人と釣りから戻ってきて、最終的には全員が
獲物を携えて帰ってきた。
一番大きい岩魚を釣ったのはJoさんだった。

ここからテン場は怒涛の宴会へと突入した。


山菜の天ぷら

仕込中の岩魚汁とヨブスマの炒め物、オイルサーディン

岩魚とコゴミのなめろう


飲んで、食べて、笑っていたらいつの間にか寝落ちしていた。
たぶん10過ぎには寝てしまっていたようだ。
一度1時過ぎに寝支度を整えるのに起きたが、全員寝ていた。
飲みの席の充実具合が伺える。


翌朝、5時半起床。
予定だと二日目も釣りをする予定だった。
だけど、なぜかずーーっと朝ごはんを食べ続けていた。

昨晩仕込んだ岩魚汁に、岩魚の塩焼き、kkrさん謹製のニョッキ(?)
山菜の炒め物、岩魚の骨酒(まだ飲んでる)。

なかでもYokoさんが昨晩余った食材にビーフンを入れて炒めた
焼きビーフンが絶品だった。
再現できない味。



なんだかんだと11時過ぎまで飲み食いしていて、結局誰一人として
釣りには出かけなかった。
それだけ居心地がよかった。


帰り支度を整え、テン場をきれいに後片付けし帰途に就いた。


釣りの時もそうだけど、帰り道はいつも長く感じる。
しかも無風の炎天下の下を歩き続けるのはなかなかしんどかった。
日陰の涼しさが救いだった。



なんとか三時間弱かかって車止めのゲートまで戻る。

そこから近くにある温泉へ入り、かつ丼を食べて帰った。



高速は分断された渋滞にはまるも新宿には20時に着くことができた。

素敵な企画と参加者、そして楽園に感謝。





















2016年5月7日土曜日

2016年 GW釣行

4/29〜5/1

Jさん曰く、GWの釣行は難しい。

確かに難しかった。

いつものようにJさんと、前乗りしようということで、新宿に20時に待ち合わせた。

一路、北関東の渓へと。

予報では、曇りと晴れ。
雨の心配はほぼない。
気温もそれほど低くはなさそうだった。

第一候補の車止めに着くと、なんと5台の車が停まっている。
盛期でも見たことのない異常な光景
ああ、GW…。

気を取り直して、同じエリアの別の渓へ。
車止めに着くと、こちらは先行者なし。
しかし、予報に反して雨がシトシトと降り出している。

いそいそと準備をし、少し歩いた先の屋根付きの舗装路で暖をとることにする。
風が強い。やたらと強い。

雨の中、薪を集めながら右往左往したが、結局雨も収まり、星空も見えてきたので風の影響が少なそうな橋の上で小さな焚火をおこした。



1時間ほど火を見ながら酒を飲む。
直前まで着いたヘッデンが突然故障するトラブルに遭ったけど、携帯のライトで、なんとかなりそう。
ウイスキーをチビチビやって、見上げると雲ひとつない夜空。
星がきれいだった。

翌朝、6時頃モソモソと起き出し身支度を整えて朝ごはん。
すぐに出発した。

アプローチを思い出しながら、ゆっくりと歩くことにする。

1時間半ほどでテン場予定地に着いてザックをデポする。

空身で歩き始めるも天気は薄曇り。
時折見せる太陽。
風が強く気温は低い。
ダウンジャケットを着込んで竿を振り出した…。

しかしながら、魚影は皆無。
まったく走る姿すら見えない。

それから3時間半、二人で竿を振り続けたが徒労に終わった。

Jさんは、気温と水温が低いせいというのは分かるけど魚影すら全く見えないことには合点がいかない、という意見。
確かに。

首をかしげながらも14時を過ぎたところで渋々引き返すことにした。

1時間ほどでデポしたテン場に戻る。

その直前の数百メートルで幾つか魚影が確認できたため、下流域を30分だけ一人で釣ることにする。

前回来た時には、下流域の方が渋かったのだけど、今回は下流に行くほど岩魚の姿が見えた。

ティペットと針を交換し、満を持して竿を振り出す。


大きな岩のエグレの1メートルほど上から数回流すと、ゆっくりと岩魚が顔を出した。針をくわえるのを確認し、スッと竿を上げた。
思いの外、強い引きにたじろぎながらも、なんとかネットイン。




お土産を手に入れて、テン場に戻った。
すでに焚火の用意が出来ていて、ちょうど火をつけるところだった。



急いで米を研いで水につける。
山椒の佃煮、岩魚汁を仕込む。
下界から持参したつまみを食べつつビールで乾杯。

途中で採れた唯一の山菜、山椒の佃煮


Jさん持参の塩ホルモン。
ご飯にめちゃくちゃ合った。




夜も更けて、ウイスキーに切り替える。


携帯でjazzやボブディランを聞きながらのんでいたのだけど、いつの間にか眠っていた。


翌朝5時くらい。
雨音に起こされた。



雨がシトシトと降っていた。
ひとまず、タープの下で雨を逃れている小枝を集める。

今日はテン場よりも下流の支流に入る予定だけど、雨は段々と強くなっている。
とりあえず、タープの位置を少し下げて雨風を避けることにした。

こんな天気では釣りにならないし、後続の釣り人も来ないと思われるので、もう一眠りすることにする。

きっかり8時、目が醒めるも天気は相変わらず。
眠気も覚めたので、朝ごはんの用意をする。

ベーコンエッグ。美味すぎた。





テン場全景


そうこうするうちに雨もあがり、太陽が照りつけてくる。
気持ちもどんどん上向きになる。

ちゃっちゃと後始末と釣りの準備をし、テン場を後にした。
目指す支流は目の前。

本流との出合いにメインザックをデポし、身軽な装備で出撃。

最初の滝をなんとかヒヤヒヤしながら巻くと、そこには前日まで待ち焦がれていた春の渓流が待っていた。

いきなり、Jさんが尺に近い岩魚を釣る。

昨日までのことは忘れて目の前の渓に集中した方が良さそうだ。

滝の上の別天地




少ないながらも、大きな魚影がビュンビュン走る。

ほどなく自分にも7寸ほどのきれいな岩魚がかかった。
釣れる数は少ないながらも、期待を持ちながら竿を振ることの幸せったらなかった。

気温もあがり、虫も出始めた。

3時間ほど釣り上がり、適当な時間に引き返した。釣果はぼちぼち。

帰り道、行き同様に滝を降りるときだけヒヤヒヤしたけど、なんとかクリア。
Jさんは軽々と降りる様を見て自分はまだまだだなぁ、と思うことしきり。

巨岩のひしめく渓


その後は慣れた帰り道を川沿いに進み、16時前に無事脱渓した。

GWの渋滞を予想しサッと地元のラーメン屋で腹ごなしをして帰京。
の、前に道の駅で行者ニンニクを3束購入して帰った。



全体的に、なんとも不完全燃焼の印象は否めなかったが、なんとも反省と教訓の多い釣行となった。